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折りたためるフォルダブルスマホの今と本音を、フォルダブルスマホを5台以上愛用する管理人がまとめるサイトです。

教えます:画面が折り曲がるフォルダブルスマホの値段が高い理由とは

画面が折り曲がるフォルダブル端末

 

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よく値段が高いと言われますが、なぜ高いのか?

管理人の復習ながらまとめてみました

 


フォルダブルスマホに必要なフレキシブルディスプレイを供給してるメーカー

 

まずこれを書く点…と言うか書けるくらいしか供給できるメーカーがありません。

 


現時点では

サムスンディスプレイ(韓国)

LGディスプレイ(韓国)
Royole(中国)
BOE(中国)

CSOT(中国)

Visonox(中国)

EDO(中国)

天馬(中国)

 

などと有名どころを見てわかるように、以前からOLEDパネルに強い韓国メーカーと近年の技術投資が盛んな中国メーカーが強い印象です。

 

日本ではSHARPやJDIなどのディスプレイメーカーもこの分野については研究開発しています。

 

フレキシブルディスプレイは液晶と有機ELの2つの方式で研究開発されており、日本においては2009年の「超フレキシブルディスプレイ素材研究開発」事後評価ではこんなものもあります。

 

今後間違いなくフレキシブルディスプレイへ変化するパラダイムシフトが起こる

なるほど。いずれフラットパネルは間違えなく過去のものになるかもしれないと。

 

プラスチック基板による液晶方式なら有機EL方式よりコストを抑えられ、普及につなげられる

有機EL方式はOLEDを含めた方式のこと。

現時点で市場に出てるフォルダブル端末は全てこのタイプです。

 

2020年にはフレキシブル電子ペーパーを含めて2兆円の市場規模になるのではと予測される

すごい壮大な話ですが、実際の市場規模は2019年度でフレキシブルディスプレイのみで1.8兆円となってます。

 

今から10年も前にこんなことが言われてたんですよね。

また他には、耐久性の向上については研究の余地があるといった旨も記載されていました。

 

折りたたみスマホの耐久性については別途まとめています。

 

flexmobile.site

 

 

ただ数あるフレキシブルディスプレイの中でもTSPと呼ばれるタッチコントローラーICとデジタイザーが一体化したものは上の赤字のところが現時点ではほぼ市場の9割を占めていると言われています。

 

折りたたみスマートフォンにおいては、タッチパネル一体型となっているほうが開発費も抑えられ、トータルコスト的にも安くすることができます。

 

フォルダブルスマホの値段が高くなるのは機器費と開発費回収のため

 

実は、これらのパネルはあくまでパネルなわけで、それをどのように取り込むかがメーカーとしての鍵となるわけです。

 

サムスンのように自社の要求仕様に合わせてパネルを作れる例は少数で、MotorolaとHUAWEIを見てわかるように基本的にはパネルメーカーの仕様をベースに自社の端末に合わせたカスタム品でくみ上げていきます。

 

そのため、現時点で「スマホ向けの汎用フレキシブルディスプレイ」と呼べるようなものはなく、全てパネルメーカーと端末メーカーの共同開発品みたいな側面となっています。

結果としてこれも値段が高くなる要因です。

他の機種に変えがきかない専用品ですからね。

 

その上でこれらのパネルは歩留まりも良いものとは言えず、普通のガラス基板のディスプレイよりも遥かに生産数も少ない上に製造コストも高いです。

 

これが折りたたみスマホが高い理由のひとつです。

 

端末においては、ヒンジを含めた機構面や画面の制御ソフトは特許出願するくらいの技術も多く、開発費向上の要因にもなっています。

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例えばrazr 5Gのヒンジの折りたたみ機構

BOEのパネルを採用した機種でみられるものだが、どのような位置や角度でディスプレイを曲げるかといった研究開発に多くの費用が投じられている。

 

フォルダブルスマホはメーカーのプレミアムフラッグシップというポジションだから

 

現時点の折りたたみスマホのポジションはフラッグシップのさらに上とも言える「プレミアムフラッグシップ」とも言えるラインです。

 

各社の技術力の結晶、ブランドを構成する顔とも言える端末ということもあって、どのメーカーもスペック含めて妥協のないものを出してきています。

 

結果として10万円クラスのハイエンドスマホに、ただでさえコストのかかるフレキシブルディスプレイ、開発費のかかったヒンジ機構、それらを制御する別のソフトウェア、専用の製造ラインなどが乗っかってくるわけです。

 

まぁ、あの価格になるわけですよね。

 

 

そのため、どの機種も「すべての人に使って欲しい」という立ち位置では出していません。

 

発表会の内容を見て、実機を触ってみて本当に価値のわかる人に使って欲しいというような売り方です。

車で言うところの数千万円クラスのスーパーカーみたいなものと同じだと思いますね。

 

 

各社発表されたフォルダブルスマホの展開

 

サムスンでは実用できる端末としてグローバル市場での販売を見込んで大量生産し、イノベーターながらもあれだけの機能を詰め込んでいるにも関わらず、ある程度のコストダウンを果たしています。

その上で縦折り、横折りそれぞれのタイプを最初期から展開しています。

 

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Galaxy Fold系で約25万円前後

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Galaxy Z Flip系で約17万円前後

 

と安いとは言えない状況です。

ただ、イノベーター故に価格の基準となった形は否めないです。

 


HUAWEIや Motorolaの端末はサムスンよりも後発なので前者にはない魅力的な機能を備えてはいるものの、サムスンに価格面で優位に立てないものが多いです。

これはカスタム品のパネルを外部供給したうえで、ヒンジ機構やソフトウェアを自社開発してるからと言えるでしょう。


恐らく1台当たりの製造コストに大きな開きがあるのかもしれないし、この手のイノベーターであるサムスンにはない機能やハードウェアで差別化を図った結果とも言えるだろう。

 

ある意味この2社もイノベーターである。

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HUAWEI Mate X2(Galaxy Fold系)約29万円

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Motorola razr 5G(Galaxy Z Flip系)約18万円

 

 

そう考えると先日発表されたXiaomi MIX FOLDが機能面でも価格面でもいかに戦略的な商品だかわかると言えます。

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Xiaomi MIX FOLD(Galaxy Fold系)約17万円

 

flexmobile.site

 

 

ちなみにRoyoleのスマホの場合は特殊で、これに関しては「自社のパネルを売り込む」と言う広告塔の側面が強いのです。

 

アプリ開発者向け機種という側面もあり、スマホとしての機能はかなり微妙なところもあるが、本体の価格面ではかなり抑えたものになっています。

 

さすが、ディスプレイメーカーが作ったスマホなだけはあります。

 

FlexPai 2のようにヒンジの保持機構まで備えて10000元以下の価格で出せるのはさすがと言える。

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Royole FlexPai2(山折 Galaxy Fold系)約16万円

 

フォルダブルスマホは競合が増えるほど安くなる

 

今でこそ平均が約20万円以上と普通のスマホの2倍以上という高価格なものしか市場にはないが、そんな問題は数年で解決すると管理人は見ています。

 

というのも中国のパネルメーカーがこぞってこのセグメントに投資しています。

 

特に大手のBOE、CSOTは前年比の数十倍の規模で生産体制を整える方向で進んでいます。

Visionox、EDO、天馬などは中小型OLEDパネル向けに投資しており、少しずつ成果も出していているため、近いうちにベンダーとして本格供給することも考えられると思います。

 

パネルのみの供給としても供給先が増えればTSPの生産も安定しますし、そこで品質を担保されたものが供給されれば、市場に多くの機種が揃います。

 

これらがある程度出回れば、価格競争の結果として値段は安くなります。

 

結局はまだ球数が出てない希少性とかも含めて高いんですよね。

 

旬ではなく初モノのお魚と同じです。

 

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また、液晶パネルでフレキシブルディスプレイを作る研究も以前から行われており、2017年初頭には日本のJDIがFULL ACTIVE FLEXというスマホ向け液晶フレキシブルディスプレイを開発しています。

(こちらに関してはJDIが2019年にモバイル事業を縮小してるので現在の動向は不明)

 

www.j-display.com

 

液晶パネルで製作する場合は安価に作れると言われており、あと2年もしないうちに10万円以下で買えるフォルダブルスマホが出るのではないかと管理人は踏んでいます。

 

最後に

 

折りたためるスマホ。フォルダブル

 

大体の方が「値段の高さ」を理由に購入を戸惑っているように感じます。

逆を言えば、コスト面さえ解決してしまえば普及するのは目に見えてるような気もします。

 

 

管理人的にはアプリ側の対応も然りと言いたいですが、これに関してはキラーコンテンツが何か出たら大きく変わるかもしれませんね。

 

画面分割状態でしか動かない便利アプリや、大画面を活かしたUIのコンテンツなど。

 

それでもまずは、ハードウェアの普及といったところでしょうかね。

 

ソフトについてはまた書きます。

 

それでは